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2014年11月 | ARCHIVE-SELECT | 2015年01月

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Way to the blue 48



弱々しい陽光に、告げられるような懺悔もない。

空気が激しく窓を叩く、そういう音色にもどこかわざとらしさを
感じてしまう。

要するに、すべてが嘘っぱちに見えてしまう。

夜が終わり、朝が来ることも。
風がやみ、朝顔が花開くことも。
朝露が溶けて消えることも。
たゆとう冷えた地面の匂いが侵されることも。

まるで、それは、出来すぎた夢の話のように。



夢想は踊る。

よく晴れた緑の丘に吹く穏やかな夏の風のように

鉄錆びた色の大地が星空の藍色に溶けるように

二本の決して交わらないレールが果てしなくどこまでも延び

水平線の向こうへ消えて行く様を。

黒く重たい獣が轟音を上げ、心まで揺さぶるような汽笛を鳴らし
彼方へと疾走して消えて行く様を。


目を開き、薄くかすむ景色に焦点を合わせる。

焼けつくような熱。

乾き。

想う。

人はすぐに乾きを覚える。飢え以上に耐えがたい乾きに、
突き動かされるままに動く。

そう、言い換えればそうして生きている。

乾きを潤したいと考えてばかりいる。
渇望が欲望を産み、求め、妬み、媚び、愛して。
どこまでも果てしなく求めて、求めて、求めて、求めて。

結局、求めるがままに生きて、そして乾いたままに死んでいく。
ほぼすべての人間が。

何も得られないままで死んでゆく。

何かを得たと『錯覚して』死んでゆく。

その果てに。

許す。

自らを許す。その気持ちが満ちてくる。乾きの果てに、欲望の果てに、
誰にも許されぬ自分に、自分のために許す。

言葉は項垂れ、夢は崩れ、愛は砕け、心がきしみ、許しを乞い、それを許す。

それが人間だ。


人間。


もしも自分を愛せなくなれば、人間は自らの欲深さに
耐えることができない。破裂するまで蓄える。まるで風船のように。

あなただ。

そうだ、お前のことだ。


乾いて、飢えて、求めて、泣いて。
それでも許されずに、足掻いてきた人間の成の果てがお前だ。

罪悪感なども、後悔も、意味などない。

傷つけて、奪い取ってきたすべてが人間の罪の本質だ。

自らを許さなければ生きていけない、哀れな水槽の鑑賞魚。

誰が餌をくべているのか。
それすらも考えない、あわれな鑑賞魚。


ほら、また。
薄ら笑いを浮かべて。


きっと、この世の何もかもがなくなったって、
狂人のふりをして、薄ら笑いを浮かべるのだろう。

ああ、空は、あの青ささえも甚だしく不愉快に見える。

遥か彼方へと延びていく二本のレールが、憐れにすら思える。

決して交わることがない……。

どこまでいっても……。

決して……。



決して……決して……還らない………!!



ただ、この世界にいきる自分の。いや、『お前の』。
空虚で嘘にまみれた世界の、たったひとりの王として、
たったひとりの国に生きる。


それだけだ。

それだけだ……。


だって


それなら約束は、もうしなくていい。

約束はしなくていい。



それなら、もう、絶望しない――





そうして彼女は壊れた。






Way To The Blue 48






高浩は、息をすることを忘れて立ち尽くしていた。

合間に何が起こったのかは、わからない。ただただ、衝撃を受けて、
真っ白い病室の中で、すべての神経が断ち切られたように呆然と、
そんな声を聞いていた。

声?

そう、声。

彼女の声を聞いていた。


「あい われ の い はな かた むし な いし あや かい」


彼女の口から漏れるそれは、音であった。

音というだけで、意味はなかった。

高浩は、今はもう困惑などしていなかった。絶望していたからだ。

牧野遊花の双眸からはなんの意思も感じられず、蒼白の唇から漏れる
言葉は、快活な彼女の声をしただけの呪詛だった。

「医者がね、たぶん、自分から全てを、閉ざしてしまったんだろうって」

振り替えると、遊花の母親がいた。弟の姿はない。母親だけが立っていて、
高浩を病室に招いた時のままの姿勢で、じっとしていた。

「ゆ ゆ……ゆ……あか のえ あまい あまい のれ」

遊花の口から漏れる、意味のわからない呟き。
生気のない表情からなにも感じられない感情。

「正確なことは精神科医に聞かなければわからないけど、たぶん、自分の
名前とかを思い出そうとしているんだって。でも、想い出したくなくて、
たどり着けないんじゃないかって。遊花が。つまり、遊花が」

母親は、繰り返した。たんたんと。

「ここにある、どこかにいってしまったものを探し続ける。ずっと」



呆気なく雨は上がって、
朝になり。

高浩は、病院から出た。
じりじりと頭に鈍痛を覚え、病院入口の柵に腰かける。

湿っぽい空気は濡れたコンクリートの不快な臭いを伴って
脳裏に浮かんだ残酷な記憶に彩りを添える。

自らの手や足が、どこかに消えてしまったような感覚は、
もしかしたら軽い貧血に陥っているのかもしれない。

ため息すら重く。

気管を通る空気の空虚ささえも騒がしく。

脳を回る血液の熱にさえも痛む。

冷静に振り替えれば、自分がどんな形で、どんな意味で、どんな言葉で、
この時間を塗り潰したのか、よくわかっていないほどだ。

不愉快だったのだ。

一言で言えば、そうだ。不愉快だったんだ。



「俺が遊花を守る」

彼女の弟がそう言って、睨み付けてきたときも。

同じように不愉快だった。

「俺たち、家族は、もう誰にも、誰にも壊させない」



高浩は小さく笑っていた。

「(雨は止んだんだな……)」

胸中で呟くと、再び立ち上がった。




「常葉町には戻らない。遊花を残せないから。たぶん、一生、戻れない」

遊花の母親、楓は、高浩を睨み付けるようなことはしなかったが、
明らかな憔悴を目元ににじませていた。

高浩は声を上げた。どんな意味だったかはわからない。

違う。思い出したくない。

極めて幼稚な、身勝手な事を言ったのかもしれない。
今さらどうすることもできない謝罪だったかもしれない。

どちらにしても、まるで意味がない。
誰にとっても意味などない。

「高浩、まだまだお子さまなあなたにはわからないと思うけどね。
あの世界は、誰に対しても優しすぎたの。傷ついていく人たちに、
安らいだ時間を与えてくれるの。それは痛みを忘れていくきっかけに
なるけどさ、傷は消えないんだよ。だから、忘れないようにしなさいよ。
常葉町に帰って、そして」

楓はそう言って、ほんの少しだけ、うつむいた。

「そして、受け入れなさいよ。どんな結末だってそれが現実だから。
そして今度は、忘れないように……」

楓が不意に顔を歪めて泣き出し、高浩は慌てて背を向けた。

くぐもり、言葉はかすれ、うめきのようにすら聞こえた。その意味を
理解することなどできなかった。

ただ、音として伝わるだけ。
不快な音として。


彼女の息子が母親の肩を抱いて一緒に泣く。
そんな病室から飛び出した。




思い出せば、そんなやり取りの後に、今ここにいる。

泣いて謝罪したいと思っても、もう相手もいない。

今朝、そんなことを悠という女にたしなめられたばかりだった。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「決めたことを悔やんだら、決めた過去の自分を否定することに
なるじゃないですか。そんなことは必要ありません」

「必要な気がするけど」

「気がするだけです。必要ないんです。必要だと思ったら、それは負けなんです」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


それは、負け、か。

高浩は倉石悠と言う女の言葉が、悔しいが忘れられなかった。
口は悪いが、あまりにも端的で、一方的で、強引で、前向きだ。

勝ちと負けの二面でのみ、物事をあてはめた。


自分もそう思う。何となく否定したくなるが、それはたぶん、
しっかりとした論理ありきの否定ではない。

否定するのは当然の事だ。
だが、その否定が比較的、次元が低いということでもある。

ずっと低い次元の話。だから幼稚に見えて、否定したくなる。

小さくかぶりを振って、それから頷く。そう。

勝ちと負けしかなかった。そうだったんだ。


中間、引き分けがあるのはスポーツやゲームだけだ。
それだってもっと広い視野では、優劣。つまり勝ち負けが決まっている。
僕たちは、
勝ち負けから目をそらしている。

勝者を貶し、敗者をおだてる。

だが、本質なんだ。いついかなる時だって、ほんとうは、ほんとうは
絶対に忘れてはいけないことがあった。

イエスか、ノーしかない。

勝つか、負けるかしかない。

信じるか、信じないかしかない。

愛するか、裏切るかしかない。

求めるか、拒絶するかしかない。


過去の自分を肯定するか、否定するしかない……。



過去を振り返り自分を否定することは負けでしかない。

不本意な判断があったならなおさらだ。
それは、ただ一時の感情や状況でもって否定されることではない。

「決定したことを悔やむな」


大切なことは、そうだ。
決めたことだ。

決められなかったことではない。決めたんだ。

決めた自分を否定するな。

それは……
負けなんだ。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



常葉町へと帰ってきたとき、すべてが変わってしまった……


……ようには、到底思えなかった。


夕暮れ前に高浩が戻ったとき、大人の誰もが高浩に優しかった。
ふたえは既に事情を聴いていて、晩御飯は高浩の好きな
牡蠣のカレーグラタンにすると張り切っていた。

千歳や智恋も夕食に招待するなんて言っていた。

もちろん万里だって来ると。そして……


遊花の祖父や祖母がやっている銭湯も、変わらずに経営している。
そこに高浩が訪れたときも、ただ、優しく声をかけられた。

ご苦労だったねと。

気に病まないでくれと。



高浩は、閉館時間に近い図書館を訪れた。

いまや深い夕暮れが迫り、浮わついたような夏の暖かい空気を、
オレンジ色の絵の具に溶かしていく。

どこか儚げに。

どこか寂しげに。

そんな美しく、寂しげで、胸を締め付けるように切ない景色のなかで
木桧みずほは窓際の席で、本も広げずに頬杖をついていた。


「……」

制服姿の彼女が、ちらりと高浩のほうを見やる。

長い髪はそのまま制服の肩にかかり、さらさらと背中に落ちている。
白に近い色の頬が、ため息と共に揺れたのがわかる。

そして、一拍置いてから、言葉を投げてきた。

「ここの当番、一応休み中は学生もやってるの。普通は図書委員だけど、
私、成績悪いから罰としてやらされてんのよ。ま、何もしてない帰宅部員は
目に余るのかもしれないけど、夏休みも終わりそうなのに、ひどいわね。
で、あんた、そんな入口に立ってても気味悪いだけでしょ。
座ったら? どうせ、誰もいないし。誰も来ないし。」

木桧みずほは行儀悪く、向かい合わせになっている椅子を足で蹴って
ずらした。そこに座れと言うことらしいが。

「女なんだから足で椅子を蹴ったりするなよ」
「椅子だって私に蹴られて嬉しいかもしれないでしょ」
「嬉しいわけあるか。トイレの床の臭いがする靴で蹴られて」
「そんな臭いしないわよ。女子トイレは花の香り……ってなんでこんな
話してんの」

木桧みずほは、長い髪を右手でかきあげて、また頬杖をついて、
窓の外へと視線を移した。

夕暮れの光が図書館へ差し込み、窓ガラスに反射した像を、彼女は
視線で追っているようだった。

彼女の前には教科書と参考書、ノートなどが閉じた状態で置かれている。

「宿題か」
「ああこれ。そうだけど」
「終わったのか?」
「終わってるわけないでしょ。馬鹿じゃないの」

あんまりな言い様に、一瞬言葉を失う。

彼女は続けて……恐らくは、その宿題が終わっていないことに対する
壮絶な責任転嫁の言葉を脳裏に思い浮かべてから、

それから、すんでのところで発せられそうだった言葉を、飲み込んで、
再び外へと視線を移したのだった。

高浩と、そうして視線がぶつかった。その先にうっすらと、
花壇に咲く青い花が重なる。名前の札には、デルフィニウムと書いてある。

「まったく、ホント、何でこんな……」

ぶつかる視線を気にしたのか、彼女が瞼を伏せた。

「こんな気持ちになって、みんな、あんたのせいなのに」
「……」
「この図書館に来たのは、私を探してきたんだと思ってるんだけど、違う?」

違わない。

高浩が返答のために口を開かずとも、彼女にとっては関係なかった。

「おおかた、遊花のことを誰も責めないし、まるで、仕方がなかった
みたいに言うから、所在なくなってここまで来たんでしょうけど、
それはある意味正解だし、ある意味不正解だと思うのよね」

視線は、外の花壇に向いたまま。

「結局この町は、いつもそう。優しすぎる。気持ち悪いぐらい」

ガラス窓に反射して見える木桧みずほの表情は、これ以上無いぐらい、
そう、高浩自信が一度も見たことがないぐらい、怒りに満ちていた。

「優しさじゃ誰も守れない。古今東西、RPGで、優しさと話し合いだけで
解決したゲームなんてある? 普通は悪いやつを倒して終わりでしょ。
それに対する犠牲が出たら普通は、怒るでしょ。
ここは終わってる。いつも誰かが犠牲になって、なにかが奪われて、
それでも笑ってる。どうして? どうしてそうなの? それで誰が
救われんの? この町は終わってる。みんな腐ってしまってる。
あたしは、こんな町に!!」

高浩は、机越しに木桧みずほの手を握っていた。
熱い皮膚と小さな震えを直接感じる。そして、高浩は言った。

「もういい」

木桧みずほは、はっきりと激昂していた。
そんなことはわかっている。

「責められるものだと思っていた」

そう続けると、燃え上がった怒りの炎が、揺らめいた。

「ああそうね、あんたはその場にいて、なんもできなくて、
遊花が怪我をした時もそこにいて、ほんっとに単なる役立たず
だったわけよね。そりゃホント馬鹿げた話よね。話聞いてたら
ぶっ殺してやりたいぐらい頭に来るんだけど!!」

そうだろうな。

高浩は言葉にすることなく、うなずくのみだった。
だが。

「私にだって足りない頭ぐらいついてるから、すこし先の未来に
ぐらい、考えを広げるだけの事はできる。遊花は、こんな最低の
町から出て、古いものを全部捨てて、新しい人生を送ることに
なる。あんな壊れた蒸気機関車、さっさとなくなってしまうのも
それはそれで仕方がない。納得できなくても、いずれそう納得しなきゃ。
だけどもう、それすら考えなくていい。あの子は。
それってもう、殆ど、いや、絶対に良いことに思える。
だって納得できないことを納得するのには、忘れてしまうことが
一番なんだからね。
あたしは、私は、自分がすっごい頭に来てて、ムカついて、だけど
そんなムチャクチャなことを考えちゃってるあたしが……!!
あたしが……!!」

はっきりとわかるぐらいに、肩を落とす。

「私が嫌い……!」

彼女は高浩が重ねた手を引いて、目尻を人差し指でこすった。

無理矢理に微笑んで、今度は高浩のほうをしっかり見て。

「ダメだ、わたし……」

潤んだ声が、静寂の図書館に吸い込まれてゆく。

高浩は、彼女のその沈痛さが自分の意に沿わないことを確実に認識
していて、なおかつ不要であることが解っていた。

解っていながら、それを正すことができそうになかった。

例えば、例えばだが、今ここで、
自分が遊花を強引に連れ帰れば、今慚愧の念に駆られる必要もなかったと
彼女に告げたところで、意味はない。

そうだ。

高浩は、みずほに責めてほしかったのだ。
お前のせいだと言って欲しかった。

そしてそのまま、この町を去りたかったのだ。

苦い思い出を抱え、敗北の心を抱えながら、
東京に戻り、やがて褪せた写真立ての中にだけ存在するように。

誰も彼もが思い出に変わって。

静かな、記憶のひとつになって。

なんて……

都合のいい考えは、みずほに打ち砕かれた。

彼女は高浩が思うほどに強くない。

彼女は回りの誰かが思うほどに、馬鹿じゃない。

そして、

彼女は彼女が思うほど、彼女自身が好きじゃない……。


それを見誤っていたことを、高浩はいまさら察した。

「すまない。俺は、出来ることが、出来なかった」

なんという、ひどい言い種だろう。
言いながら、高浩自身が情けなくなった。

「それでも、俺も、遊花も、決めたことだった」

誰かを救うためには、犠牲が必要なのかもしれない。
それは木桧みずほが言う、古いゲームのように、
悪辣な魔王から世界を救うのは、単純な事ではない。

みずほの気持ちを救うために、高浩は遊花を犠牲に捧げた。

「遊花が決めたことだ」

木桧みずほは……

「……!」

再び怒気をはらませた視線で、高浩を睨み付けてきた。
だが、何も言わない。

何も言わなかった。


何も言わないはずだ。

自分が決めた道を貫くことを、他人が批判するのを彼女は嫌う。

それが最初から解っていた木桧みずほは、高浩が思うよりも、
そう、高浩よりもずっと大人だった。


高浩は、この期に及んで痛感した。

この、ほんの一ヶ月間の間に、自分はどれほど、自分の幼さを
露呈してきただろう。

喜びに喜び、悲しみに悲しむ。

誰かの悲しみに寄り添い、自分の運命を重ねる。

揺れ惑う船が他人の船に目標を定めて、船を進めるように。

ここに見つけに来たことは、
他人の教示を受けに、ではないはずなのに。

何も決めることができないままで。

何も理解することができないままで。
ただ、時間だけを費やして。
言葉を浪費して。

「俺は明日、東京へ帰る。今度は、本当に」



(Way to the blue 48 終)
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| 連続小説 Way to the BLUE | 19:41 | comments:1 | trackbacks(-) | TOP↑

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おつまみえのき 北海道産 加藤製菓



セイコーマートで購入しました。
298円ぐらいだったかな?


旨いよこれ


全く味がついてないフリーズドライのえのきなんだけど
なんかこう……


……嘘だと思うかもしれないけど

ホタテの貝柱のような味。

どこかのサイトで、「干したエノキダケはスルメのような
味がする」と書いてあったのを見た気がする。

いや、これはホタテだろホタテ。堅くない貝柱の味だよ。
体験してみたい方は、お近くのセイコーマートまでダッシュ。


えのきって、旨いなぁ。

| 外食とか料理とか食関係 | 20:49 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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函館湯の川 花びしホテル 温泉(1F)

お仕事で函館へ来た。

函館といえば谷地頭温泉、だが
今日はホテルの温泉に入る。

湯の川温泉に入るのは、十数年ぶり。
もう覚えていないほど昔の事だ。

「函館湯の川 花びしホテル」

温泉は夜と朝で別になっているが、夜は
一階大浴場。

浴室に30人は入れそうな大きな浴槽が二つ。
洗い場も30ぐらいある。
かなり広々としている。

だがどちらの浴槽もバリバリに塩素が投入されていて
循環になっている。わずかな塩気を感じるぐらいで
温泉のニュアンスは乏しかった。

露天風呂に行ってみる。

露天風呂には岩風呂と、木の浴槽がある。
どちらもそこそこに大きい。

木の浴槽のお湯に浸かって、すぐにわかった。

この浴槽は、掛け流しだ。
全く塩素臭は感じない。一段低い浴槽の縁から、
お湯がざんざんと流れる。

50℃はありそうな熱いお湯を冷ますために長い樋の
ようなものを使っている、新湯投入口のお湯を
すくってなめてみると、はっきりとした塩味、
にがりのようなえぐみが感じられる。

素晴らしい。
等張性の湯は絹のようになめらかな肌触りで、
優しく、ゆっくりと染み込んでくる。
湯の川独特の熱い湯なのに、まるでキツくない。

まっさらに透き通る湯は比類なく美しい。
すべてに溶け込んでゆくような淡さ。
清浄な潤いに、身体が融けていくようだ。

露天風呂を取り囲むように配置された針葉樹、
広葉樹の隙間を縫い、舞い降りる12月の粉雪。
しん、と、引き締められた氷点下の空気に、
白銀の湯気が立ち昇り、間接照明に照らされた
升目状の天井でくゆる。
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あまりの美しさに言葉を失った。

灯籠、さりげなく隠された照明は一切湯面を照らして
いない。美しく澄んだ新鮮な湯は、薄明かりのなか
幻想的に揺れる。緑と、石と、雪と、風と、木。
全てが、一切の無駄を感じない。
湯を冷ますための長い木の投入口は、源泉の加水量を
下げるために必要な、合理である。

完璧だ。完璧だ。
一枚の名画のように、完全なる世界。
僕はすっかり参ってしまった。
いつまでも見ていたい。
このお湯をいつまでも味わっていたい。

そう思ってたら、二時間経っていた。


でも仕方がないじゃない。

ここは、『パーフェクトワールド』だから。




| 温泉 | 00:20 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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ちょっと問題がありまして

今年は、たいてい年末開催のアクアノートの平日OFFのほうは中止します。
新年のご挨拶も今年はお控え願えればと思います。

楽しみにしていた方、大変申し訳ございません。
たぶん来年はやります。

| 閑話休題 | 15:10 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

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