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鳴子温泉 1回目の往訪を終えてまとめ

ひとつには、この温泉が素晴らしい温泉であることを
確認することができました。

しかしもうひとつの面では、がっかりする部分も。

それは、この鳴子温泉が古くからの名湯であるがゆえの
迷走の痕跡のようなもので、要するに草津や箱根のように
なれなかった温泉地
だということです。

草津は歴史と伝統を観光の中で、一つの世界観として
楽しめる湯畑という、非常に統一感のあるコアがあります。
それをサポートする楽しくて風情のある町があります。

箱根は温泉町としての理想形を最大限伸ばし、
情緒もへったくれもなくとにかく箱根というオリジナリティを
ひたすらに突き進んでいます。
そしてレベルの高いアクセシビリティ、レジャースポットと
しても抜群の良さがあります。

湯布院や銀山温泉は、歓楽地色を排して、歴史を感じさせ、
なおかつ清潔で安らげる場所を作ることに特化して
成功しています。

反面、熱海はアクセスに優れながらも、
歓楽、本格温泉地、そのどっちにも対応しようとしたバブル期の
時代錯誤な遺産で、お湯だけは素晴らしいが後はまとまりのない、
空虚な街になってしまい、人気を落として今に至ります。

鳴子はどうでしょう。

ある面では、熱海と鬼怒川に似てると思います。


美しい道ですが、全くもって中心部から外れてます。


ダイナミックな噴気を上げる源泉ですが、臨時駐車場の外れで
誰も見に来ません。


整備すれば絵になりそうな道ですが、散策路扱いでもありません


抜群に優れたお湯があります。しかし、その他の特徴に
冴えが感じられないのです。
古くもなく、新しくもなく、温泉宿それぞれが、言ってしまえば
みんな違う方を向いているように見えます。
優れた自家源泉を持っている宿があるのはわかります。
素晴らしい湯です。
でも、それが万人に楽しみやすい形で供給されているかと
考えると、とても草津のように、
『誰でも好きなだけ、この上質の湯をお楽しみください』
という感じでもない。

いっそその独自の源泉の一部を引き湯して、様々なお湯を
気軽に楽しめる、安価か、無料の公共浴場を大量に作ったら
どうでしょうか。
そこを中心にまず人が集まるはずです。

これほどのバリエーション豊かな温泉源泉を持っていたら
もしも30ぐらいの、無料公共浴場を造れば
そのほとんどに、違った源泉を当てられるレベルです。
ということは、ありとあらゆる温泉を求める人のニーズ全てに
応える事が出来ます。

足の病気なら鳴子まで、腰が痛いなら鳴子まで、胃腸の病気なら鳴子まで
硫黄泉、食塩泉、硫酸塩泉、明礬泉、芒硝泉、
全部共同浴場で楽しめる、外湯で回れる温泉手形は500円! とかね。
源泉の近くに景色が良くて大規模な公共露天風呂とか、
もちろん泉質に優れて、たくさんの湯船が有ってお得感がある
広くて清潔な休憩場所を備えた日帰り専門有料浴場施設とかね。

あと、食のアピールは欠かせない。今日見たところで思ったのは、
「おいしいものは何があるのか、全く分からない」こと。

温泉卵の話だってそうだけど、温泉卵作れます、なんて家族連れでも
誰でも楽しめるコンテンツなのに、まったく売ってる店が
わからない。

こんなもの、普通、温泉卵設備の隣にいやらしいぐらい露骨に
生卵2個で100円とかで売ってるもんでしょ? ボッタくれって
言いたいわけじゃないけど、
商売って、「お客が欲しいと思った時に商品を差し出して」成り立つ
もんじゃないですか。1時間ぐらいの間、僕しかあそこで
ゆで卵作ってた人いませんでしたよ。
「卵は二個まで!」なんて偉そうに注意書きがありますけど
二個どころか0個です。僕の除いたら。

僕が茹でてる間、興味深そうに身に来た家族一杯いましたよ!
「卵買ってくればよかったね」って言ってましたよ!

でもどこで買えるかなんてその施設のどこにも
書いてませんでしたよ! パンフにも書いてないですよ!
ていうか売ってる店微妙に遠いですよ!
買う気失せますよ! 私は意地になって用意しましたけど。
普通、駅まで戻って案内所の人に卵売ってる店を聞いて
それからまた温泉卵作りに源泉のところに行く人なんか
よっぽどの物好きしかいませんよ!
(物好きが言うんだから間違いない)

あーまだ言い足りないし! 言わせていただきますけど
なんで温泉卵作る所に、何分入れて下さいとか
どうやってくださいとかって書かないんですか?
説明書きなかったらわかるわけないじゃないですか!
わからないんだからだれも作らないじゃないですか!!

アホか!! あれ造った奴はあほなのか!!
せっかくいいコンテンツ作ったのに台無しだ!

はぁはぁ。
食べ物のことになるとつい熱くなってしまう。

でも本当に、勿体ないから。無駄な事しないようにしましょうよ。

どんなにいいお湯でも、楽しむ人がいなければ廃湯ですよ。
そして『今はお客さんが来てるからいい』では
そうは長く持たないと思います。

早稲田桟敷温泉の入口の話ではないですけど、
いいお湯があれば膝を屈しても入りに来てくれるわけでも
ないでしょう。
現に、その早稲田桟敷温泉の入浴料は530円だそうですが
500円の草津『賽の河原温泉』や『大滝乃湯』に比べて
感動や感激はありませんでした。
多分草津に行った人は同じように思うと思います。

いいお湯ですよ間違いなく。
でも現代の、コスパを重視するエコな人たちにはどうでしょう。
源泉を重視しないライトな温泉好きにはどうでしょう。
いい値段取る割には、車いすの人が上がれる座敷もない。
解放感はないし、露天風呂もないし、浴室も殺風景でしょ。

温泉好きが鳴子温泉しか見たことがないとでもお思いですか。

他の温泉は客を呼ぶためにすごい努力してますし、
県や市も観光のために力入れてますよ。
全然違いますよ活気が。町のお店の人も、ホテルの人も。
みんな必死ですもん。

東北の横綱は、日本の横綱になれるでしょうか。
これからが肝心じゃないかと。
知恵絞って、危機感持って取り組まないと、
素晴らしい泉質と源泉が泣きますよ。
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