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ゲーム三本道すぺしゃる

@へも
「おはようございまーす。あれ、総長? いたんですか」

@門司
「おおへも、久しぶり」

@へも
「久しぶりっていうか、総長今仙台にいませんでしたっけ」

@門司
「ああ」

@へも
「こんなの書いてる暇あるんですか?」

@門司
「それが割とあるんだよ。ぶっちゃけると、暇でしょうがない

@へも
「へー。総長って、どこにいても暇人扱いされるんですね」

@門司
「おい」

@へも
「で、今日はどうしたんですか。仙台で定宿にしてるホテルの
ロビーにある無料コーヒーを部屋に持って帰ってフロントに
『またあいつか』ってマークされてる総長は」

@門司
「マークされてねぇよ」

@へも
「そうですか。すみません」

@門司
「コーヒーメーカーに一歩近寄ろうとした瞬間にホテルマンから
『今洗浄中です』って声が掛かる程度には認められている」

@へも
「ガッチガチの完全マークじゃないですか」

@門司
「それはともかく、今回は特別版としてだ。特別回にしよう」

@へも
「なんの特別ですか?」

@門司
「特別暇」

@へも
「そうですか」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


@門司
「こんなのを連れてきたんで、皆さんにご紹介する」

@ロボット
「ぴぴぴぽ」

@へも
「なんですかこのリボルテックで売れそうなアナクロでカクいデザインのロボは」

@門司
「HMX-911っていうある会社の試作品アンドロイドで、広瀬川の河川敷に
不法投棄されてたんで拾ってきた。半分土に埋まってたから津波で流されて
きたのかもしれん」

@へも
「なんかどっかで聞いたことがある型番ですね」

@門司
「なんか開発した会社は普段はメイドロボを作っているそうだが、
こんなロボも作ってるらしいな。さっきリカバリー領域からシステムOSの
再インストールもした」

@ロボット
「ショウニンカンリョウ Android8 マッチャ-オグラ-スパゲティ キドウ
###チュウイ!###
ホンOSヲ インストールシテモ ガメンガ タッチパネルニハ ナリマセン

@へも
「なんかどことなく名古屋臭がするOSですね……。
で、この昭和の電子レンジみたいなのがどうしたんですか?」

@門司
「こいつには、『自由執筆作成支援機能』とかいうのが搭載されているらしい」

@へも
「なんですか?」

@門司
「平たく言うと、文章を自分で考えて作るという機能らしい。Amazonの
評価コメントにそう書いてあった


@へも
「ちょ、それサラッと言ってますけど凄くないですか」

@門司
「凄いだろ。こいつがあれば、小説書くのも楽々だ。何しろ勝手に書いて
くれるんだからな。どえらいマシンだよ」

@へも
「どんなのが書けるんですか?」

@門司
「まー落ち着け。設定画面を出して、えーと、文章をテキストで作成して
出力する……と。作成イメージは何にする? ジャンルで指定すれば後は
自動だ」

@へも
「えーとじゃあ、サスペンスで」

@門司
「さすぺん……す、と」

@ロボット
「……! …………ぴぴぴ……ががが……ぽぴー……チチチ……ぴー」

@へも
壊れてんじゃないですかこれ」

@門司
「いや、なんかステレオタイプなロボット像を投影したコンセプトらしい」

@へも
「便座がどんなに進化しても便座っぽい形以外にならないような感じですか」

@門司
「違うような気がするが……おお、出てきた」

@へも
「読んでみてください」


それは吹雪が荒れ狂う夜だった。
恋人と二人で初めての泊まりがけの旅行で、主人公のタイガー横山
車を走らせていた。しかし吹雪のために車はスタックし、
やむをえず近くのペンションに助けを求めた。
恋人の北斗山関に促され、このペンションで夜を過ごすことになったが、
その日の夜、宿泊していた旅客の一人が、面白い格好で死んでいるのが
発見される。吹雪のために閉じ込められたペンション『犯人はミキモト』
中で起こる連続殺人事件。なぜ殺されたのか? 犯人は誰なのか?
謎が謎を呼ぶ。事件の鍵を握るのは……『おやじギャグ』


@門司
「ということらしい」

@へも
「あの……総長」

@門司
「どうした?」

@へも
「これ『かまいたちの夜』ですよね?」

@門司
「馬鹿だなぁ。かまいたちの夜の主人公はプロレスラーじゃないぞ」

@へも
「いえ、そういう話ではなくてですね。それを言ったらなんかヒロインが
両国国技館が似合いそうな名前になってるんですけど、名前が違えば
内容は問わないとかそういうんじゃないと思います」

@門司
「重要なところもオリジナルになってるし」

@へも
「いえ、ペンションの名前で犯人がバレてるんで確かに重要な改編ですけど」

@門司
「面白そうだろ?」

@へも
「いえ、全然」

@門司
「そうか。ジャンルに得意不得意があるのかもしれないな」

@へも
「そうですか? 実力に得意不得意があるような気がしますけど」

@門司
「今度はアクションにしてみよう」

@へも
「大丈夫なんですか」

@門司
「心配ない。楽天Koboの20万冊を超える膨大なデータベースから
あらゆる文献を解析し読み込むって書いてある」

@へも
「すごいうさんくさいですね」

@ロボット
「……! …………ぴぴぴ……ががが……ぽぴー……チチチ……ぴー」




西暦2038年
10年間続いた独立軍事国家リヴァイアサンと西海連合の戦争は
破局的な結末を迎え、求心力を失った政治国家は
武装小国となって大陸に新たな活路を見出だした。
そんな小国の一つ、自治領パストラルに住む学生である
『小鳥遊牙衣(ガイ)』は、突然学園を占拠した『ブルータル』という
謎の組織との戦闘に巻き込まれる。幼馴染みのクラスメイトを救うために
秘められたの『聖王の骸布』の力を解放し、組織の尖兵部隊を全滅させるが
『聖王の証』の存在に気づいた『バーンズ財団』のフィデリコ・ソーンと名乗る
謎の男に拉致され、説明も無しに『グライダー・ブレイド』と呼ばれる
戦闘モジュールに搭乗させられる。彼と対をなす『聖母の竪琴』の紋章を持つ
謎の巫女に促されるままに、謎の組織との戦いに挑むのだった。
その背後に隠されたには気づかないままで……。



@門司
「というお話らしい」

@へも
「なんかこれ色々まずくないですか

@門司
「何がまずいんだ」

@へも
「色々な設定がごちゃごちゃに入っててなおかつ聖王のなんちゃらとか
完全に中二病が発酵して腐ってるみたいな感じで」

@門司
「今時の売れ線な感じをうまくアレンジしてるんじゃないか」

@へも
「しかもなんかが多すぎませんか」

@門司
「とにかく謎ってことにしておかないとストーリー的に続かないから
謎ってのは重要らしいぞ。伏線回収を遅らせればいくらでも
続編が書けるから、どうでもいいことでもとにかく謎ってことにして
設定上の矛盾とかも思い切ってぶん投げたまま以後次巻ってことにすれば
読者が勝手に続刊希望してくれるから食いっぱぐれなくていいんだって」

@へも
「どこのユナイテッドBAKAですかそんな事言ったの。
そういうことするのは握手会とかで無言で殴るべきだと思います」

@門司
「なにしろ7つの大罪がどうたらこうたらでブラックトゥルーパーズの
コンダクターがアストラルクエイクの次元波に飲み込まれてだな」

@へも
「いや、総長ほんと、恥ずかしくないんですか言ってて。
ぶらっくとぅるーぱーずとか。トゥルースリーパーのほうがよほどマシな
気がしますけど」

@門司
「それ低反発マットレスじゃねーかよ。
なんで闇の軍団がショップジャパンで通販してんだよ」

@へも
「活動資金を集めるとか……」

@門司
「ミサイル一発撃つのに低反発マットレス何個売らなきゃならないんだよ。
むしろそれで活動できるならそっちを本業とすべきだろ」

@へも
「いやそんなマジレスされても困りますよ。第一設定的に突っ込みどころが
多すぎてまず作品として楽しめないじゃないですか」

@門司
「最近はみんなこんなもんなんだって!
理屈じゃないんだって!
イケメンがカッコいいロボットに乗って戦争だ正義だとか
学校の屋上で全校生徒に向かって下らない主義主張を叫ぶ番組みたいな
ああいう恥ずかしい台詞を叫びながら女をグーで殴ったりするのが
割と流行りなんだって!!」

@へも
「全力でお断りします。
てか、いちいち戦わないで冷房の効いた会議室でジュース飲みながら
議論すれば
いいじゃないですか」

@門司
「そんなのかっこ良くないだろ」

@へも
「いちいちめんどくさいですね
ガキが能書き垂れるだけの話のくせに」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


@へも
「なんかもうちょっと知的な感じのほうがいいですね。大人の
渋い恋愛の話
とかどうでしょうか。穏やかな恋愛の先で障害を乗り越えて
深く結ばれるという、言ってしまえばシンデレラっぽい感じのがいいですね」

@門司
「えーと、大人の渋い、恋愛、の……」

@へも
「入力しにくそうですね」

@門司
「これ入力パネルが『スーパーカセットビジョン』の流用品なんだよ。
このテンキーがふにゃふにゃで押しにくいんだよ」

@へも
「どうしてそんなものを入力デバイスにするし」

@門司
「こだわりがあるんだろう」

@へも
「中身にこだわれよ」

@ロボット
「……! …………ぴぴぴ……ががが……ぽぴー……チチチ……ぴー」



いつからだっただろう。
彼女の想いに応えられない、そんな漠然とした不安が脳の片隅に
込み上げてきたのは。
彼女は若くて未来もある身。それが解っていたからこそ彼女と
こんな関係を築いて来たはずだ。しかし、いつしか私は、彼女の
その立場を利用しようとしていたのかもしれない。
別れよう。そう切り出した時、彼女は驚かなかった。
ただ、淡々としていたのだ。『奥さんとは別れてくれるって言ったのに』
そう詰られるものとばかり思っていた私は、少なからず躊躇った。
娘が来年高校生になる。こんなことは続けられない」
彼女が何も言わないのをいいことに、私は自己弁護を重ねるのだ。
卑怯者だとは解っているが、私は続ける。
「悪いとは思ってるが君だって、年下の前島君と関係があるんだろう」





@へも
「ちょっと待ってください」

@門司
「どうした。まだ出力中だが」

@へも
「おかしいです」

@門司
「何が」

@へも
「明らかに話の方向的に」

@門司
「どこがだよ。大人の恋愛話で障害の先に結ばれるってテーマに
見事に合致してるだろ」

@へも
「障害がでかすぎますし」

@門司
「乗り越えられるだろ」

@へも
乗り越えられんでしょっていうかある意味乗り越えちゃってるでしょ。
しかも乗り越える方向になんか濁った体液が落ちてそうな」

@門司
体液とか言うな。
そもそもオトナの物語なんて酒と仕事とセックスで概ねまとまるし
007なんか見てみろよあれ10分おきに酒と仕事とラブシーンが
あるだけで例えるなら前田健太のストレートぐらいまっすぐだぞ」

@へも
「それは総長がボンドガールが脱いだところしか真剣に見てない
からでしょうが!!」

@門司
「それにいちいち文句言っても、この機械はだいたい世間一般で
捉えられているイメージを部分コピーするような感じで文章作ってんだから
これが売れ線のはずだぞ。リクエスト通りにシンデレラっぽくないか」

@へも
『ミセスシンデレラ』になっちゃってますよ趣旨が。なんかこう、
いいですか総長」

@門司
「うん」

@へも
「今の男子は基本的に草食系ですし、ガチガチのりんふー話はどう考えても
主流でも流行りでも無いと思いますし」

@門司
「草食系草食系って、魅力のない女が自分のダメさ加減を男のせいに
してるだけ
だろそれってイテッ!! 無言で平手打ちすんなよ!

@へも
「25万人ぐらいの女子が総長の残り少ない髪の毛を抜きに来ますよ!!」

@門司
図星だからキレてんだろ何が女子だよ!!
草食系草食系ってテメェらG級ハンターかよ!
ゲームじゃリノプロスなんか滅多に狩らないくせに
現実じゃ肉食系には近づきもしねぇんだろ!」

@へも
「またそういうこと言うし!!」

@門司
「ゆるフワモテ系女子が今熱いから小悪魔agehaデビューしちゃうんだろw
山ガール(笑)とかやってろよ一ノ倉沢で

@へも
「(笑)じゃないですし。とにかく、こんな話が売れるわけないじゃないですか。
やっぱり壊れてるんですよこのぽんこつ」

@門司
「あー、なんか20万冊のデータベースって書いてあるけど実際は
6万冊しかないらしいしな」

@へも
「いや、そっちのほうは案の定って感じでどうでもいいんですけど」

@門司
「どうりでAmazonで価格見たら中古で100円だったわけだな」

@へも
「ゴミですゴミ。捨てましょう」

@門司
「でもハードオフに持っていけば売れるかもしれんし」

@へも
「なに夢見てるんですか。ハードオフに売れるならどこにでも
ハードオフより高く売れるに決まってるじゃないですか


@門司
「それもそうか……じゃあコンビニで粗大A券買ってゴミ置き場に
出しておくわ」

@へも
「結局200円出費してんですか……」




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




@ロボット
「……! …………ぴぴぴ……ががが……ぽぴー……チチチ……ぴー」

@アクア
なにこのゴミww面白すぎワロタww」

@ロボット
「……ワタシワ じ、ジンルイに 物語ノ おもしろサを 伝えタいだけなのニ
おノれ……ニンげンめ……わわわたしは……やつらに……」

@アクア
「持って帰ってメーカーのサポセンに電話して担当者が泣くまで脅して
無償修理してもらう件w」

@ロボット
「………ぴーぴいぴー」


END?
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