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ポッポ イトーヨーカドー屯田店

忙しかった。

ああ忙しい。

秋はいつでも忙しい。


きっと雪が降る前に、色々なことをするには
この季節は短すぎるからだろうな。



そんな感傷に浸る間もなく

ポッポだ


先日、我が友人に『ポッポを知らない』人間がいた。
まさか知らない人間がいるとは思わなかった。

世界人口の1%ぐらいの方は、もしかしたらポッポを
知らないのかもしれない。
先日、赤道ギニアへいつも通り出張した際に
8歳の子供に「ポッポは安くておいしいから好き」と言われた。
赤道ギニアの主都マラボにあるイトーヨーカドーマラボ店の
人気メニューは小倉今川焼(400CFAフラン)である。

そんなワールドワイドなポッポである。

今さら説明するまでもないが、ポッポは我々のような、
普段は農道に落ちている籾殻を拾って食べ繋いでいる
貧乏人にも、暖かい食事と少しばかりの幸せを
恵んでくれる。

我々はポッポに行くのではない。
ポッポに迎えられているのだ。


ラーメンセットA 税込699円

そうだ。

私は改めて気づかされる。
ポッポならば、薄汚れたニッカポッカのポケットに
入った、僅かな小銭で飢えを満たすことができる。
しかも甘いものは砂糖たっぷり、塩辛いものは
塩分たっぷりと、この大戦後の食料事情にも
完璧にマッチしている。


「餓島にポッポがあれば良かったのに」


うちのじいさんはそう言って息を引き取った。

ラーメンセットA。

なんと、1円玉が699枚あれば
この乳児では食べきれないほどの量が食べられる。

毎日1円ずつ貯金すれば、1年と334日に一度、
この特別な料理が食べられる。

味は非常に奇抜で、ラーメンの癖に妙に甘い。
口当たりは軽く、麺も非常に細い。

つまようじのように細い麺は意外と腰があり、
腑抜けたスノッブ野郎の顎を疲れさせる。
甘いスープはカロリー補給と糖分補給を同時に
行わせようとする大本営の配慮だ。

そしてチャーハンは、なんだかどこかで食べたような
既視感ならぬ既食感を覚えるものであるが、
これはもしかすると、前世においても
ポッポを愛していた自分がいたのかもしれない。

ちょうど161年前、ペリー提督が横須賀に来港した。
その瞬間から、日本は西洋化の道を歩み始めたのである。

勿論、それとポッポに何ら関係はないが、
私が言いたいことは、このチャーハンは
味の素の焼豚チャーハンなのではないかという疑問だが
それはおそらくどうでもいい。


ポッポ。

やはりポッポはポッポである。


旨いとか不味いとか、

あの味に似てるとかこの料理と似てるとか

そういうものも、やはりどうでもいい。


ポッポである。


強いて言うならば、

料理はポッポ味である。
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