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函館湯の川 花びしホテル 温泉(1F)

お仕事で函館へ来た。

函館といえば谷地頭温泉、だが
今日はホテルの温泉に入る。

湯の川温泉に入るのは、十数年ぶり。
もう覚えていないほど昔の事だ。

「函館湯の川 花びしホテル」

温泉は夜と朝で別になっているが、夜は
一階大浴場。

浴室に30人は入れそうな大きな浴槽が二つ。
洗い場も30ぐらいある。
かなり広々としている。

だがどちらの浴槽もバリバリに塩素が投入されていて
循環になっている。わずかな塩気を感じるぐらいで
温泉のニュアンスは乏しかった。

露天風呂に行ってみる。

露天風呂には岩風呂と、木の浴槽がある。
どちらもそこそこに大きい。

木の浴槽のお湯に浸かって、すぐにわかった。

この浴槽は、掛け流しだ。
全く塩素臭は感じない。一段低い浴槽の縁から、
お湯がざんざんと流れる。

50℃はありそうな熱いお湯を冷ますために長い樋の
ようなものを使っている、新湯投入口のお湯を
すくってなめてみると、はっきりとした塩味、
にがりのようなえぐみが感じられる。

素晴らしい。
等張性の湯は絹のようになめらかな肌触りで、
優しく、ゆっくりと染み込んでくる。
湯の川独特の熱い湯なのに、まるでキツくない。

まっさらに透き通る湯は比類なく美しい。
すべてに溶け込んでゆくような淡さ。
清浄な潤いに、身体が融けていくようだ。

露天風呂を取り囲むように配置された針葉樹、
広葉樹の隙間を縫い、舞い降りる12月の粉雪。
しん、と、引き締められた氷点下の空気に、
白銀の湯気が立ち昇り、間接照明に照らされた
升目状の天井でくゆる。
07204-72437-pc[1]

あまりの美しさに言葉を失った。

灯籠、さりげなく隠された照明は一切湯面を照らして
いない。美しく澄んだ新鮮な湯は、薄明かりのなか
幻想的に揺れる。緑と、石と、雪と、風と、木。
全てが、一切の無駄を感じない。
湯を冷ますための長い木の投入口は、源泉の加水量を
下げるために必要な、合理である。

完璧だ。完璧だ。
一枚の名画のように、完全なる世界。
僕はすっかり参ってしまった。
いつまでも見ていたい。
このお湯をいつまでも味わっていたい。

そう思ってたら、二時間経っていた。


でも仕方がないじゃない。

ここは、『パーフェクトワールド』だから。




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