携帯ホームページ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

Way to the Blue 50




その日から、世界は変わってしまった。

波の音、風の冷たさ、太陽の熱、感じられるあらゆるものが
変わらないのに、私達がいる世界だけが変わってしまった。

いや、違う。

そんな言い方は違う。卑怯だ。

変えたのだ。私が。私が。私が!

私が、私達の世界を変えてしまった!

あなたは将来どう思うだろう?

世界を変えてしまった私を見て、どう思うだろう?


私には、責任がある。

破壊されてしまった楽園を見守る仕事。

その先を見る責任が。


もしかして、それは……
絶望と呼ぶのだろうか?

私は誰にも伝えない。

私は何も語らない。

私の罪を誰にも伝えない。

私は何も。

決して、決して、決して誰にも。


私が信じている世界は、

この、青い、どこまでも青い、この世界は、

たとえ破壊されてしまっても、

いつまでも、ここにある……。


この青く、深く、彼方へと続く道。
果てへと続く道。
決して交わることのない、道。

青く、青く……落ちてゆく……。












  <Way to The Blue 50>











思い返してみれば、自分は割と、世間一般的に見れば
不幸な人生を歩んできたのかもしれない。

母親は病弱で、子供の頃から重い病気を患っていた。
父親はカメラマンという職業事情もあったが、母親とあまり
うまくいっておらず、家に帰らない日々が多かった。

一人で過ごすことが多かった。

短い人生の中で、思い出される景色は、
前に住んでいたアパートのベランダで、一人夕暮れを見ていた事。

つまらないことを考えていた。


手元には、アルバム。

中に詰まっているのは、
父親の撮った写真。


そこには、美しい山々と夕焼けが写っている。
何枚も、何枚も。

美しい自然の風景がある。時には、動物や植物もある。

どこで撮影したか、何時に撮影したか、そういうメモに目を落とし、
高浩は小さく、笑った。


「夕暮れには毎日会うことが出来ると思っていました」


有沢高浩はそんな風に、誰ともなく話していた。

「両親に会うことは出来なくても、世界はいつも同じように、日が昇り、
日が沈み、なんとなく繰り返していく。そんな中に一人でいることが、
どこか不思議で、まるで、ええっと、現実じゃない感じがしてました」

「……そうか」


パソコンの画面から目を背けることは無いが、父の古くからの友人は
ため息を隠さなかった。

「高浩くん。君のお父さんはね、それはもう、どうしようもない奴だ」

矢藤という男は、感慨深く、低い声で。
どこか優しげにそう言う。

「有沢浩樹という男は、どうしようもない奴だった。
美人の嫁がいて、賢い子供がいて、カメラマンとしても若くて有望だった。
知名度も人脈もあったし、実際いい写真を撮った。
だが、どうしようもない奴だった」

「それは、どういう事ですか」

3冊目のアルバムを開きかけた所で、高浩は手を止めた。

矢藤も、キーボードを叩く手を止める。

「あいつは、いつでも嘆いていた。いつでもだ」
「……嘆く……?」

ああ、と、矢藤はデスク・チェアの背もたれに体重を預けて、
懐かしむように頷く。


「あいつが30ぐらいの頃か」




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




プリントアウトされた写真が、喫茶店のテーブルに散らばっていた。

「有沢」

矢藤がそのいくつかに赤いサインペンで印をつけながら、
その写真を撮った人間の名前を呼ぶ。

「ああ、どうした?」
「どうして家に帰ってやらないんだ」

打合せは、これまで何度も。

この喫茶店で。

何度も、それも何年と、繰り返してきた。

編集部が近い、ブレンドコーヒーがそれなりに美味い。
人気がない。
食い物がしょっぱくて不味いぐらいで、打合せには十分適している。

そういう喫茶店での打合せで、矢藤はそんなことを彼に聞いていた。


「どうした。突然。帰ってるよ」
「いつもどこに行ってるんだか分からんような髭面で、薄汚れた格好で、
山のように荷物抱えて、それで家に帰ってるように見えるか」
「意外に鋭いな矢藤。探偵になれよ。いい観察力だぞ」

軽口を叩く有沢浩樹の言葉を、矢藤は鼻で笑い飛ばした。

「明日の天気を当てるならともかく、昨日の天気を言えれば
気象予報士になれるのか?」
「なに、気にするな」
「気になんかしてないさ相棒。別に薄汚れてようと写真は
綺麗だからな。もしかして撮影者の姿形を見て、写真のほうが
襟を正してるのかもしれん」
「ま、そーなんだろ」

ぶっきらぼうに言いながら、有沢浩樹はテーブルの写真を眺めている。

「これ、いいだろ。蓼科山からだ。白樺湖がいい感じだろう。
天気が悪くて5日もかかった。気温なんて氷点下だぜ。
普通じゃ撮れない」

「そりゃあ普通じゃないからだろうな。確かに良い写真だ。
おい、有沢。写真のことじゃない。お前、奥方がどうなってるのか、
知ってるのか」

山男同然の髭面の男が、はっきりとわかるぐらい硬直する。

「写真集の話もあるし忙しいのは分かるが、命に関わる病気の家族を
放っておくのは、正直理解できん。小学生の子供もいるんだろうが」
「……」
「お前が取り憑かれたように、日本全国で這いつくばって写真を撮っている
姿、そして撮られた写真は、確かに誰かの心を打ってるかもしれん。
しかし、お前の家族はお前の写真を見てるのか? いや、見てないだろう。
俺がお前の家族なら見ない。見たくもないよ」

「……そう思うか」
「思うだろうな」

多少意地の悪い気分で、そう断言した。矢藤は、打ちひしがれたような
様子の有沢浩樹に、さらに言葉を打ち付ける。

「結局、困ったときに近くにいる人間が良いんじゃないか。帰ってこない奴
よりは、ずっとマシだ」


  がたん


テーブルの上のティーカップが1センチほど飛び上がり、
けたたましく音を立てた。びっくりして、矢藤が見やると
有沢浩樹はテーブルを叩いた手のひらの指を、少しだけ曲げて、
震わせていた。

「俺は、いつだって、誰かのために、やってきたつもりだった」

震えていた。

「だが、実際には誰も救えなかった。誰一人。誰一人だ! 傷を負い、
悲しみ、打ちひしがれ、未来も希望も何もかも失って、苦しんでいるのは
周囲だけだとお前も思うのか!! 俺が何も感じないとでも思うのか!!
俺が帰らないのは……!! 俺が帰らないのは……!」


有沢浩樹が、感情を荒らげたのを見たのは初めてだった。

「俺が壊してしまった世界を、見たくないからだ……!!」


激昂し、立ち上がっていた彼は、静かに座り直し、
悲しそうに笑った。

「誰も見なくていいんだ。俺が本当に見せたい人は、どうせ
見ることが出来ないんだから。だから俺も帰らない。
家にも、どこにも。そう、どこにも……」






~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





有沢高浩にしてみれば、意外な父親の一面だった。

家ではぶっきらぼうな態度しか見たことがない。どこか余所余所しく、
他人の家に来たような姿の父親。

「あいつは変わったやつだった。何年も、十何年も、一人で何かを抱えて
いるように見えた。俺はな、あいつがちょっと可哀想だったんだ。
上から目線の意見で悪いな。気を悪くするな少年」
「いえ、別に」

高浩は笑った。

「父親のことを知らなかったのは本当だし、父親の写真を見なかったのも
本当のことですし、そりゃあ、憐れまれても仕方ないです」

「いやいやそういうことじゃない。俺はな、あいつが抱えているものの
大きさに、あいつ自身が絶望していることが可哀想だったんだ。
人生において悲しいことはなにか。何だと思う?」

「……まだ16なんで、わかりません」

「そうか、少年はまだ16歳か。それなら分からないかもしれないが、
人間ってのは生きていれば、生きてきただけの何かを背負って生きるのが
自然であり、その重みを感じることが幸福になりえるのさ。なぜなら
人は死ぬからだ。死ぬときに、自分の抱えていた荷物の軽さに気づいたら
それは残酷なほどに悲しいよ。だが、有沢浩樹はそうじゃない。
あいつは重い荷物の中に、死ぬときにすら邂逅したくないようなものが
混ざっていることに気づいていた。中身についてはよく分からんが、
あいつの物言いを聞いていたら解ることさ」


薄暗い天井を見上げながら、矢藤は重く言葉を吐いた。

「あいつはおそらく、それを邂逅しながら死んだのさ」






~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




夜。

夜のまっただ中で。



小暮みずほは、夜空を見ていた。

ベッドの上に乗り、窓から身を乗り出すようにして見上げる空には、
丸い月が浮かび、輝く。

蒼い光。


降り注ぐ月の光は、青く透き通り、景色をすべて染めた。

目を閉じても、まぶたで感じられるほどに明るい。


これほどまでに美しい世界の中でも、
小暮みずほには、どこか現実とは思えない。

生があるとすれば。


あるとすれば……。



想う。

いつまで、こんな時間は続くのだろう。
そう長くはない。

時間はやがて、誰かを、誰彼を、新たな世界へと導く。

どんなに面白いゲームにも終りがある。
それは、プレイヤーである自分が終わることだ。

飽きてしまったり、時間を作れなくなったり、
そうして離れていく。
もしくは、そう。
死んでしまったり、とか。


……

……縁起でもない。

まだ死ぬ気はない。
……学校を卒業して、いい感じのニート生活を楽しむ。
そのうち好きなことを好きなだけ始める。

勉強以外の好きなことをやる。

学校を卒業して。

そして……




自分はどこに行くのだろう?

自分は……。


高浩。

そう、高浩。
翼を持つ人。

父親と同じ、翼を持つ人。

有沢、高浩。


私は、なぜ翼が見えるのだろう?
この世界が架空のものだから、そう思えるだけだろうか?

あの人に垣間見た翼は、
空へ駆け出すのを待っているようだった。


羨ましかった。


心の底から、人を羨ましく思った。

その翼から巻き起こる風は、誰に力を与えるのだろう?

本人だけなのか?

それとも、誰の……。





~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





環状8号線。


0時を回り、深夜になっても交通は全く絶えない。
むしろ、大きな音を立てて疾走するスピード違反の車が増え、
大型のトラックが暴風をまき散らす。

広い三車線の道路脇を、矢藤と高浩が歩いている。


小腹がすいたので、ラーメンでも食べに行こうと矢藤に誘われて、
外出した。


真夜中の東京は、夜でも明るい。
特に道路脇は、どこも街灯で昼間のように照らされている。

海も見えないほどの暗闇に包まれる常葉町とは違う。



「おかしなことと思われるかもしれないが」


車の走行音がうるさいせいか、矢藤は大声で叫ぶように、

「少年。なんとなく、君が来るのはわかっていた」

そんなバカな。


「2度しか出版社に行ったことないのに?」


一度目は泥酔した父親を迎えに行った時。
もう一度は、父親の遺品を受け取りに行った時。


「そうだ。高浩くんが来るんじゃないかと思っていた。まさか、
今日だとは思わなかったがね。いや昨日か。ははは」

なぜ。

「なぜかというとだな、君の父親が生前にそう予告していたからだ。
自分が死んだら、高浩くんがきっと会社に来るだろうってね。
お、ラーメン屋はここだぞ。スープが無くなってなくてよかったな」
「父親はなんて?」


無理矢理話を中断させられて、高浩は不快だった。

その話は非常に興味があった。

のれんをくぐりながら、矢藤は言った。



「何をしに来るか分からんが、もし怒っているようなら、代わりに殴られてくれ」




「……は?」


「だとさ。高浩くんが怒ってなくて助かったよ」






~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~






そんなことはわかっていた。

何年も前から、何十年も前から。
ずっと知っていた。

何故、還らない……。
過去はなぜ、還らない……。


耳の奥に残る、蒸気機関車の汽笛。


忘れられた、C62型蒸気機関車の汽笛。


まるで絶叫のようなその汽笛は、ずっと鳴り続けている。


わかっている。

この世界が壊れてしまったことに、嘆き苦しむことは。


だから私は、あえてその世界を見続けることを選んだ。

過去は還らない。


時間が戻ることはない。



《2時40分32秒 ガーガー!!》





~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





夜。

まさに、夜のまっただ中で。


高浩は、最後のアルバムを閉じた。



「……ない!!」



胸の中から溢れ出るような焦燥を感じつつ、呟いた。

「無いって……何が」


ついに、机の上で腕を組んで居眠りしようとしていた矢藤が、
ろれつの回らない声で返してくる。

「常葉町の写真が、一枚もない。これだけ探しても、一枚もない」

「なんだよ……さっき言ったろ。あいつは故郷に何か嫌な想い出が
あるから、帰ってないんだろ……そんな事、わかりきってるだろうが」

「いいえ。わかりきってません」

バン! と、アルバムの表紙を叩き、高浩は興奮した様子で言った。

「写真に興味のない俺でさえ携帯カメラで何枚かの写真を撮った。
俺はこれより美しい景色を何回も見ました。常葉町で」

「それがどーしたんだ……」

「素晴らしい風景がある場所に、プロである人が行かないはずがない。
日本全国、ほとんどの場所の写真がここにあった。それなのに、常葉町の
写真だけがない。すぐ近く。例えば……ほら、これ! 留々辺市の
写真はあるのに! こんなことはありえない。この場所には、バスぐらいで
なきゃ行けない。それなのに、常葉だけ通り過ぎるなんて!」

高浩の主張に、矢藤はぼんやりとうめく。

「そういう気分だったんだろーよ……も、俺眠いんだけど」

「他に写真は無いんですか」

「無いよ。もうここには無い。なぁ、何がそんなに引っかかるんだよ」


高浩は焦りを覚えた。
なぜかはわからない。だが、とてつもなく、心が熱くなった。

涙が零れそうなほど。

なぜだろうか。

なぜだろう。


違うんだ。そうじゃないんだ。
理由もなく否定したい気持ちになる。

……誰に?

……何を?


…………



「俺の親父が、カメラに収めることを躊躇ったりするはずがない」




言ってから、高浩ははっとした。

自分の言ったことが信じられなかった。


そんな事、今まで考えたこともなかったのに。
なぜ、そんなことを。

父親が、何を見ているかなんて。

何をしているかなんて。

そんなことを、考えたことなんてなかったのに。



高浩は、分厚いアルバムに視線を落とした。

この写真たちを見て。
自分の中で、何かが変わってしまったのか。

変わってしまったとすれば、何が?


……いや、そんなことは……今は、どうでもいい。


「だったら、カメラじゃないか。遺品にはいくつかカメラがあっただろ。
中にデータが入っていたのもあったぞ」

「本当ですか!?」

「どこの風景かもわからんし、何枚か見てそのまま……お、おい!」



矢藤の言葉が終わる前に、走り出していた。





~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





「常葉町が無くなってしまえばいい。俺はそう思ったんだ。
だからそう願った。変わってしまえばいい。何もかもが変わってしまえば
いい。地名が無くなってしまえばいい。海が無くなってしまえばいい。
山がなくなってしまえばいい。土が掘り返されて、川が汚されて、
何もかもが失われてしまえばいい。俺はそう思ったんだ。
そう願ったから、俺はそう願ったから。
あの蒸気機関車だって無くなってしまえばいい。
もっと壊れてしまえばよかったんだ。
完膚なきまで、壊れてしまえばよかったんだ。
錆びついたレールも、草だらけのバラストも、
全て消えて無くなってしまえばよかった。
そして、Railwayだって、無くなってしまえばよかった。
ようやく、その願いは叶うのか」




「俺が、死ねば」


「そうだよ。浩樹君。私はずっと守ってきた。最後に、彼に、
この景色を見せるために。あの時のまま、ずっと……」





~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





夜が明けようとしている。

長かった夜が、ついに明けようとしている。



朝焼けが照らすもの。

それはいつだって、変わらない朝の風景。



――そうではない。



――そうではない。決して。そうではない。

気がつかないだけだ。

毎日失われているものがある。
変わっていくものがある。
気がつかないだけだ。

そのことに、誰も気が付かない。

本来は、それは罪なのだ。
だから、その変化を残そうとする。

あるいは――忘れようとする。



朝焼けが照らすもの。



高浩の、震える指がなぞる、その先に。



古い父親のカメラの液晶画面に映る風景を見た。


D2Xというその古いカメラの液晶画面は小さく、よく見えるものでは
ない。それでも、その風景。光景に、高浩は目を奪われ、声を失った。



確かに、そこに、常葉町はあった。

父親のカメラに、常葉町が。

撮られたそのままで。

どこにも明かされることなく。


まるで大切な物を仕舞いこむように、

古いデジタル一眼レフの中に、

その景色が、閉じ込められていた。




本当に、ここにあった。



有沢浩樹が、常葉町に行った足跡。それが、誰の目にも触れることなく、
この場所に。

いや、

違うのかもしれない。


誰かの目に触れさせるために、そうされていたのかもしれない。


現に、こうして、有沢高浩。彼が、見ている。

この一ヶ月がなければ、決してその意味を理解することはなかっただろう。

その写真を、声を失ったままで見ている。

そう、理解できなかったはず。





高浩は床に崩れ落ち、そして、叫んだ。

あたりを一切憚ること無く、叫んだ。


意味がある言葉ではなく、ただ、絶叫。
悲鳴と同じ、絶叫だった。





朝日が照らすものは、昨日の続きではなかった。

何分。

何十分。

どれだけの時間。

壊れてしまったもの、変わってしまったもの。

それを、受け入れるだけの時間すらもない。



携帯電話が鳴り、それを、今更ながらに実感する。
変化は止められない。

電話が鳴り続ける。


ある意味では。

止められていたものだから。

もう止めることが出来ない。


電話が鳴る。鳴り続ける。



有沢高浩。彼はその時、思っていた。

自分が変わったのだと。
変わってしまったのだと。


彼にとって、時間が止まったような一ヶ月は終わった。

9月1日。

日付を巻き戻すことは、もう、できなかった。


携帯電話が鳴っている。

鳴り続けている。



止めることは出来ない。



もっと早く。気がついていたなら。

こんな結末を迎えることはなかったかもしれないのに。


過去はもう変えられない。

時はもう戻せない。



還れない。




携帯電話を耳に近づけると、一ヶ月間、ずっと聴き続けてきた
女の子の声が、聞こえた。

まるで、別次元から話しかけてきているかのように。

その声は、歪み、潰れ

壊れてしまっていた。



高浩、は


自分? は…… 俺……は……     オレは?




壊れてしまった、かっもしれない




「高浩、Railwayが、燃えてる……」



そうだ。

きっと、壊れてしまったに違いない。




<Way to the Blue 50> END
スポンサーサイト

| 連続小説 Way to the BLUE | 15:05 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

PREV | PAGE-SELECT | NEXT