@へも
「……ょう……ちょ……」

@もりあき
「(……誰?)」

@へも
「……ちょう……そうちょう……」

@もりあき
「……」

@へも
「総長ー! 総長ー!」

@もりあき
「(何だろうこの声。この名前……)」

@へも
「総長ー! 何してんですか! 起きて下さいよ!」

@もりあき
「(懐かしい名だ……俺にもそんな風に呼ばれる時代があった……
もうそれも昔の話だ。このハチマキと、妹を頼む……ぜ……)」

@へも
「誰ですか妹って」

@もりあき
「アクア」

@へも
「……ええええええええええー」

@もりあき
「その悪食の人に遠慮しつつもあからさまな嫌悪感を表すような
『えええー』はアレだが、やぁ。ずいぶん懐かしいな。季刊ジャンプ
よりも間隔が長い登場、ありがとう」

@へも
「お久しぶりです!」

@もりあき
「そんな改まらなくても」

@へも
「読者に言ってんです」

@もりあき
「なんだ。照れ隠しか」

@へも
「総長。久しぶりに会ったらこんなに狂ってるなんて。
やっぱり脳に埋め込んだあの装置は失敗だったの……?」

@もりあき
「ちょっと待て。その不穏なゲームのイントロみたいな台詞は?」

@へも
「『バイオ戦死もりあき』面白そうでしょ」

@もりあき
「ヒグマと押し相撲でもしてくるか。っていうか今気づいたけど
戦士ですらないんだな俺」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

@へも
「今回は特別企画とか言うもので、普段ごろごろと安寧を
貪る怠惰な総長に一括加えるためにやってきました」

@もりあき
「ほう。この俺が怠惰な生活とな?」

@へも
「否定できますか?」

@もりあき
「当たり前だ」

@へも
「どの辺が」

@もりあき
「久しぶりに会った両親から、五千円もらった」

@へも
「大の大人として本当に恥ずかしいと思いませんか」

@もりあき
「いや、返そうと思ったんだよ。本当に」

@へも
「返して下さいよ普通に」

@もりあき
「でも最近お金ないし」

@へも
「うわぁクソ野郎の台詞ですね。見損なった上に軽蔑を
トッピングする感じですよ」

@もりあき
「でも、良いこともしたんだ」

@へも
「え、どんな」

@もりあき
「それはまた次回に話す」

@へも
「絶対忘れてるし。いつかわかんないし」

@もりあき
「そんなわけで、今日は北海道の自室で久々に書く
ゲームネタだ。もう中盤以降の『南国アイスホッケー部』
ばりに、何のブログだかわからない状況だったがついに
久々の本編に戻ることが出来るというわけだ」

@へも
「まるで他人事みたいな物言いですよね」

@もりあき
「お、そのケンカ売ってる口調、久しぶりだな」

@へも
「えへへー」

@もりあき
「もう二度と出てこないかと思ってた程度のキャラのくせに
自己主張激しいとかマジで滑稽だよな」

@へも
「ぺち殺しますよ」

@もりあき
「かわいいな」

@へも
「当たり前じゃないですか」

@もりあき
「それはともかく今日は、家の片隅に転がっていたものを
ご紹介しようと思う」

@へも
「転がってた?」

@もりあき
「実家には大分処分したとはいえ、いろんなものが
転がっている。たまに掘り出し物もあるぞ」

@へも
「へぇ。何があるんですか」

@もりあき
「まず、押し入れを開けて出てくるのは『MSX A1F』だ」

@へも
「なんですかそれ」

@もりあき
「実は俺もよくわからない」

@へも
「はぁ?」

@もりあき
「いやもちろんMSX自体は知っているが、このA1のことは
まるで知らない。人から貰ったんだが、まだ一度も起動して
いない。まぁソフトがないしな。確か『PAYROAD』が
やりたくってある人から貰ったんだ。8年前ぐらいに」

@へも
「……」

@もりあき
「えー続いて押し入れから、MDの『TATSUJIN』
次にファミコンのファミリーマージャン、ファミリージョッキー、
ファミリースタジアム初代、アイスクライマーが出てきた」

@へも
「ナムコ作品が多いですね」

@もりあき
「ある意味ナムコ大好きっ子だったからな。見あたらないけど
マインドシーカーもあるはずだぞ」

@へも
「あれ、これはなんですか。この白いソフト」

@もりあき
「ああ、それは『スクウェアのトムソーヤ』」

@へも
「何か前に聞いたような気がします」

@もりあき
「それは確か、高校時代に狸小路にあるゲームショップで
叩き売りされてたから、絶対プレミアになると思って買って
おいたんだよ。ある意味現在でもプレミアではあるが」

@へも
「どんなゲームでしたっけ」

@もりあき
「あみだくじみたいな道を歩いて、犬を投げて敵を攻撃する
RPGだな」

@へも
「意味が全くわかりませんね」

@もりあき
「まぁレア品だがクソゲーだしな単純に」

@もりあき
「ほかにもな、ファミコンとかのコンシュマーソフトではなくて
こんなのも出てきたぞ」

@へも
「わ、これ18禁ゲームじゃないですか」

@もりあき
「今は懐かしの見開き型の黒のプラパッケージ。
カクテルソフト(現F&C)の確か1995年発売の
『電話のベルが・・・』だな」

@へも
「11年前って総長今28歳じゃ」

@もりあき
「『電話のベルが・・・』は、ゲームは実に普通のマルチ
シナリオのゲームで、それもわりかし面白いのだが何よりも
このマニュアルが面白いんだ。全然内容に関係無い
ミニストーリーが書き下ろしで載ってるんだけど。ああ、
残念ながらマニュアルはどこかに行ってしまってるから
転記できないな。本当に秀逸の出来だったんだがあれは」

@へも
「どんな内容だったんですか」

@もりあき
「かなり長いので超簡単に要約する。原文はもっと面白い」

僕は女性に会うと心臓が高鳴る極度の上がり症だが、
同僚の女の子に一目惚れ。
どうにかして誘おうとクリスマスの日に電話をして、家で
料理を作るから来ないかな? と誘ってみたらなんとOK!
早速僕はカレーを作るため、12種類のスパイスと鶏肉を使った
本格的なカレーの材料を買いに行った。彼女は比較的早く
家を訪れてきて、慌てて急いで来たようだった。僕はすぐに
カレーを作るからと告げて料理を開始したが、出来上がったものは
カレーではなくフライドチキンだった。12種類のスパイスが
決め手だった。カレーではないことに彼女は驚いたが、おいしい
チキンを食べた。気が付くと極度の上がり症のはずの僕が、
彼女と楽しく談笑していた。彼女となら大丈夫かもしれない。
適当に用意したワインを飲んでいると、彼女はおずおずと
告げてきた。
『○○(僕のことだ)のこと……前から気になってたの。
誘ってくれて本当に嬉しかった……ねぇ、キスして』」
とんでもない状況になった。僕は彼女とキスしたが、少し
動悸が速くなっただけで大丈夫だった。これなら最後まで
いけると彼女に覆い被さり、柔らかい彼女の乳房(略)
そしていよいよ挿入というところで、心臓の鼓動はまるで
爆弾のように脈動し、ついに僕の上半身は爆発してしまった。
薄れゆく景色に映った最後の光景は、幸せな表情を浮かべた
彼女に高速で吹き飛んだ僕の肋骨が何本も突き刺さった
姿だった。僕はこうして彼女と一つになれたのである。

@へも
「……」

@もりあき
「エロゲーの説明書にこんな小説が載ってて、まぁそれはもう
激しく感動して」

@へも
「いやそんな感動しますかこれ」

@もりあき
「え、めちゃめちゃ感動する話じゃん! ゲームはワゴン売り
だったけどこれはマニュアルだけで3千円の価値があったよ」

@へも
「いや相当に狂い気味のお話ですけど」

@もりあき
「『泣ける狂気』っていいよなぁ(惚)」

@へも
「もう一本は」

@もりあき
「これはPCの一般ゲーム『英雄志願』だな。マイクロキャビン
製作の名作だ。ゲーム中に声優が喋るようなことはないのだが、
マニュアルには『プリシラ イメージCV・松井菜桜子』とか
実名声優の名前があるんだよな。良い遊び心だ」

@へも
「あはは。夢がありますね。いつかこの有名声優さんにやって
もらいたい、みたいな」

@もりあき
「開発をする人は、マニュアル一つ、体験版一つ、ゲーム以外の
そんな部分でも統一したエンターテイメントの指向を持つべきだ、
と俺は思うんだよ。楽しめるものってのは多角的に楽しい!
ゲーム情報を見て楽しくわくわくして、体験版に大笑いして、
ゲームを買って、パッケージを見てにやにやして、マニュアルに
感激して、ゲームで感動する。トータルでゲームってものが
コーディネートされるのが普通なんだ。PCの小規模チームで作る
ゲームならなおさら、大手のゲームを食える自由な『魅力』を
付加できる余地は実はそこしかない」

@へも
「そこまで深い話になりますか」

@もりあき
「パッケージも含めての面白さがあるなら、ファイル交換ソフトで
なんか流れないし、流れても無意味でしょ? ファイル交換ソフトで
売り上げが落ちたと嘆くメーカーさんは、『コピーできない面白さ』を
追求もせずP2Pがどうのこうの言うのは、ちょっと努力が足りないと
思うけどね。俺はそんなことは関係なく、正規ソフトを買う人だけが
面白さを受けることが出来るシステムなんていくらでも思い浮かぶ
けどもね。ゲームを作るだけがメーカーの仕事じゃない」

@へも
「ほほう。ゲームの仕事してない人が偉っそーに言う言う」

@もりあき
「昔のゲームに触れれば、今のゲームの『肩身の狭さ』には同情も
するんだけどさ……辛いわ。今の業界は。当たり前のことがさせて
もらえないもん」

@アクア
「お、こんな所にカセットテープがあるぞ」

@もりあき
「!?」

@へも
「あ! アクア!!」

@もりあき
「っていうか、いたのか!? 誰も覚えてないかも!?」

@へも
「そうそう! 多分みんな私のことは覚えていても!」

@もりあき
「いやそれもどうかな!」

@アクア
「どれどれ何が入ってんだよww えーとwww」

@もりあき
「そんなことよりやめろアクア! その辺のテープに
触れるな! そこには触れてはいけない俺の……」

……乾いた風にかき消されて♪ 最後の声も聞こえない♪

@アクア
「ぎゃははははwwwwBOφWYキタコレwwwww
テラナツカシスwwwwwB・BLUEwwwww」

@もりあき
「やめろおぉ!!」

@へも
「なんかメタルテープとかに録音してるところとか
時代を感じますね」

@アクア
「おい総長ww何このテープ『ベストテン』とかFMを
録音したのとか恥ずかしすぎwww自己編集バロスwww」

@もりあき
「アクア、やめろって!! 俺の青春!!」

@へも
「恥ずかしいなら最初から捨てておけばいいのに……」

@アクア
「森川美保とか痛いwwwwwwwww」

@もりあき
「痛いとか言うなこの野郎!!」

@アクア
「火病wwwwwwwwwwwwww」

@へも
「二人とも、家捜ししているうちに日が暮れちゃいましたよ。
でもまぁ、データ化されていないアナログのものって、微妙な
ノイズにすら記憶が残るもんで、それがいいですよね」

  ピーガーピー

@アクア
「なんだこれwww」

@もりあき
「それはデータテープだよ! スピーカー壊れるからやめろって」

@へも
「聞いてないし」
  
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アイスクライマーアイスクライマー(ICE CLEMBER)は1985年1月30日に任天堂から発売されたファミリーコンピュータ|ファミコン用アクションゲーム。当時はそのゲーム性が非常に人気を呼び、同年に『VSアイスクライマー』としてゲームセンターに登場。現在でも根強いファンが