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身内に不幸がありました

突然ですが。

東京に戻ってきて僅か6時間後。
父親が亡くなりました。

6月ごろに判明した食道ガンで闘病中でしたが、衰弱からの心臓発作で
つい先刻。8月24日22時に亡くなりました。61歳でした。

実は先立っての帰省は、父の術後の容体を見に行くということと
今後が見えない状況の中、せめて行けるうちに生家である
滝上町を見せてやりたいと思ってのものでした。
体調の悪い中、放射線治療の合間を縫ってそれは果たしました。

今からちょうど12時間前。
東京へ戻るため実家を後にする私に、手術のため声があまり出ない父は
握手を求めてきました。しっかりと力強く握った手のひらの温もりは
熱発していたのか驚くほど熱く。

「正月にはまた戻ると思うよ。親父が元気になったら今度こそ温泉旅行だからな」
そう言葉をかけると、頷いていました。

12時間前、握りしめた手の温もりは消えていません。

そういえば父親は、俺に辛いと言ったことはなかったと記憶しています。
今朝も、出発準備をして居間を覗いた俺に、
「水が飲めるようになった。大分良くなったよ」と言っていました。
俺が東京に行くまで。到着するまで。
格好付けの父親は、死ぬまでその姿を貫き通していきました。


オフィシャルには初めて書きますが。まぁその父親の話というのをね。
文章をほんの少しだけ人より上手く書いて、お金貰うような仕事をしてね。
そういう中で、つまり私的な自分の父親の話など一切普通はしませんがね。
最後の最後に、父親へ贈る詩を書こう。



【野辺の花】
花が咲いていた。大輪の花だ。
野辺に咲くその花は 真夏の日差しを和らげるように
風に大きく揺れていた。
夏が終わるまで その花は咲き続けた。
夏が終わり訪れる人がいなくなると 夜のうちに
花は散った。

もはや野辺に花はない。
月光の中はらはらと花びらを散らせて
闇の中に溶けてゆくように その身を委ねた。

もはや野辺に花はない。
野辺にはただ青々とした草が茂っているだけだ。
燦々と照りつける太陽も影を潜め ゆらりと秋風が吹く。

もはや野辺に花はない。

そこに花が咲いていたことを
忘れたものもいない。



戻ったばかりですが、実家にもう一度戻らなければなりません。
内々の、全くの私事で恐縮です。

お目汚し、失礼いたしました。
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COMMENT

冥土があるならば

何かを言える立場でないので二言だけ。

お父様のご冥福を祈らせていただきます。
死後、安らかなることを切に願います。

| 鈴木俊一 | 2008/08/25 17:49 | URL | ≫ EDIT

どうもありがとうございます
葬儀は終わりましたが色々と面倒が多いです。

| もりあき | 2008/08/28 17:06 | URL |















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