携帯ホームページ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

(旧コラム復活シリーズ)ドキドキシチュエーションについて


@へも
「総長。そんな部屋のすみっこで何をしているんですか」

@門司
「え、いや、裁縫」

@へも
「……」

@門司
「ほら、シャツ破れたから」

@へも
「……それ上野で100円で買ったシャツですよね」

@門司
「おう。ってゆーか見てよ。けっこちゃんと出来てると思わない?
 こんなこともあろうかと((c)真田さん)ちょっとだけ裁縫習っといて
 よかったよ。下手だけど」

@へも
「ソーイングセット、200円したんでしょ?」

@門司
「……」

@へも
「……そんなに落ち込まなくても」

@門司
「いや……いいんだ。俺、なんか貧乏臭いってバイト先とかで
 真顔で言われたし」

@へも
「そんな! 総長は貧乏くさくなんかありません!」

@門司
「そ、そうか! そう言ってくれると俺も嬉し」

@へも
「正真正銘真面目に完璧な貧乏です」

@門司
「あいたーこりゃー一本取られたぜー」

@へも
「……つまんね」

@門司
「全くだ。っていうかな、俺明日忙しいんだけどそろそろ寝かせて
 くれないかな。ったく妄想の産物のくせに俺の夢の中で
 ちょっとぐらいドキドキシチュエーションを展開してみたりする
 甲斐性は無いのかよ」

@へも
「あ、それいいんじゃないっすかぁ」

@門司
「何だいきなりフランクになりやがって」

@へも
「今回のブログのお題は、『ドキドキシチュエーション』で」

@門司
「あのな、それ正直俺全然自信な――」

@へも
「つべこべ言うな焼くぞ」

@門司
「すみません」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


@門司
「ちょっとなードキドキシチュエーションってホント、俺に聞くのは
 絶対間違いだと思うんだけどなぁ」

@へも
「どして? 総長恋愛ストーリーの作家でしょ」

@門司
「いや正直言うと恋愛話書くのは苦手なんだ」

@へも
「……それ、サーファーが『いや俺ボード持ってないから』って言うのと
 同じじゃん……」

@門司
「だって、ついこの間」

@へも
「あー婚約者に愛想をつかされたってやつ?」

@門司
「いやそーゆー語弊を招く言い方されると、俺の支持率がものすごく
 急降下するから本気でやめてくれ」

@へも
「無頓着なんじゃないの?」

@門司
「あー……うん」

@へも
「主に人生に」

@門司
「おおい!?」

@へも
「この前だって必殺仕事人見ながら『俺は中村主水になろうと思う』とか
 ナメた事言って知人に引かれてたの覚えてるでしょ」

@門司
「だってなんかもうさぁ無理だよ人生めんどくさいんだもん」

@へも
「さいてー……」

@門司
「ところでドキドキシチュエーションだが」

@へも
「なんでそんな切り替え早いの」

@門司
「俺としてはやっぱり大きく襟元が開いたシャツの、うなじのほうから、
 こう、女性がかがんだときに背中がのぞき込めちゃう時とか、
 図らずもエレクト」

@へも
「総長、どっちみち支持率急降下だと思います」

@門司
「でもさーやっぱ恋愛のドキドキなんて刹那的なもんだよ」

@へも
「はぁ」

@門司
「やっぱ男の美学は破壊だろ」

@へも
「……」

@門司
「3時間ぐらい雨の中彼女を待たせちゃって、やっと待ち合わせ場所に
 着いたけど、もう彼女帰ってるよなぁこんな雨だし……
 とか思ったら、
 噴水の前に一人だけの人影。間違いなく彼女で、カタカタ小さくふるえながら
 俺を見つけるんだけど、言葉がお互い上手く出てこなくて、
 やっと出てきた俺の言葉が「ごめん、遅くなった……」とかすごい
 月並みな言葉で、言った瞬間に撤回しようかな、もう少し何か言い方があるん
 じゃないかな、
 って思ってたら、彼女が『ぽん』と俺の胸を一回だけ叩くんだよ。
 数瞬、言葉を待っていたら、
 「……遅すぎるよぉ……! も……! 遅……すぎたよ……! ばかっ!」
 そう言って俺の胸に柔らかい袋を押しつけて、彼女は走り去っちゃったわけ。
 で、その紙袋、雨で濡れないように必死でかばってたみたいなんだけど、
 相当濡れててさ。セーターが見えるんだよ。で、中開けてみたらさ、
 手紙が入ってるの。噴水の縁に腰掛けて読んでみたら、思わず俺、涙が
 零れてきたんだよ。俺が浮気しててさ、彼女と喧嘩した後で、本当は
 来るつもり無かったんだけど。彼女はやっぱり待っててさ。
 手紙には、
 「誕生日おめでとう。渡すだけでも勇気がいるよ。でも渡せてよかった。
  このプレゼント、私の部屋で開けて渡すつもりだったから。この手紙は
  読まれるはずがないの。でもあなたが読んでるってことは、もう、
  二度と会えないって事だと思います。だって私は、17時の新幹線で
  帰りますから。忘れます。多分。多分、忘れられます。お互いに」」

@へも
「……」

@門司
「なんていうか、良い恋愛だよなぁ」

@へも
「あのね」

@門司
「なに?」

@へも
「長い。上に吐き気がするんだけどなにその自意識過剰女」

@門司
「何を言う俺の最愛の記憶だぞ」

@へも
「いやあんた北海道出身なのに新幹線で誰がどこに帰るのよ」

@門司
「へも。女性ってのはな」

@へも
「な、なにいきなり真顔になって」

@門司
「ドキドキする場所にいたら恋が芽生える可能性が高いんだよ」

@へも
「というと」

@門司
「デートの定番というとお化け屋敷とか絶叫マシンだろ。ドキドキは
 全然違う対象から生まれても、それを相手と一緒にいるからだと
 錯覚しちゃうことがあるんだよ」

@へも
「……ようするにインチキだまし討ちってこと?」

@門司
「平安京エイリアン作戦と呼んでもらいたいな」

@へも
「大差ない気が……」

@門司
「そこで俺は究極のドキドキシチュエーションってのを考えた」

@へも
「どういうの。教えて教えて」

@門司
「これはもう絶対。多分俺の計算上恋に落ちることは間違いない。
 聞き漏らさないでよ世のシングルな人」

@へも
「もったいつけないでよ。何」

@門司
「そらぁやっぱり」

@門司
「『精神異常者と密室で二人きりっていうシチュ』」

@へも
「いやそれは確かに究極だけど……」

@門司
「もう時々思い出したように「クケケ」って笑い声が聞こえて、
 カッターの刃をパキパキ手で折ってたりね」

@へも
「いや……」

@門司
「リュックの中から通販で売ってる呪殺精霊ミサイルの小瓶とか
 出してニヤニヤ眺めてみたりするわけ」

@へも
「……」

@門司
「その人とカラオケボックスで二人きりなんてどうよ。もちろん
 順番が回ってきたらその人も歌うんだけど、歌うのは
 『死ね死ね団のテーマ』」

@へも
「その超人物とカラオケボックスで二人きりになるまでの課程が
 すごく問題だと思う」

@門司
「そうなんだよな。刃物で脅して立てこもるのが一番早いとは
 思うけど」

@へも
「総長、そこまで言うならやってくれるんでしょうね」

@門司
「やるわけねぇだろうが。突然路上でボディーブレードをびよんびよん
 やったりしてみてもドキッとはするけど、声を掛けにくい状況だな。
 あー恋って難しい。ほらやっぱ面倒くさいじゃん」

@へも
「総長が異常なだけだと思う」

@門司
「電車の座席で寝てる女の子って、ホント可愛く見えるよな」

@へも
「唐突に何」

@門司
「っていうか聞いてくれよ。
 なんで俺が隣に座っている時にもたれかかってきて、
 『ふぁ……ごめんなさい……かくっ……zzz』とかいうシチュが
 起こらないわけ。起こったらあんた、俺もう絶頂よ絶頂。ビタースィートな
 想い出がリフレインだよ。サイバネティックソウルフューチャーだよ。
 そりゃあ肩なんかいくらでも貸すよあるだけ貸すよ借りパクされたって
 悔やんだりしないってそれが美少女ならもう膝だろうが肘だろうが局部だろうが。
 いやもういいよなんかむしろこの際金払うからやってくれ頼む演技でも可。
 本番ナシでOKだよなぁ頼むよちょっとでいいから2秒だけでいいから」

@へも
「貧乏なんだからもっとマシなことに金使えよ」

@門司
「はい」

スポンサーサイト

| なんとなく復活旧ブログコラム | 01:40 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

PREV | PAGE-SELECT | NEXT