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到着ー!!

本日の目的地。喜連川早乙女温泉に到着。
んー、見た目は普通の、新しくもない建物。

この喜連川早乙女温泉。
わざわざ2時間もかけて来たのは、その温泉のため。
そのお湯のクオリティは、関東でもトップクラスという。

ああっこりゃもう、行ってみるしかないでしょうと。
入っちゃうしかないでしょうと。


……

あああ……





まるで翡翠のような湯色だ。
透明度が高めの濁り湯は、緑に輝いている。
浴室内は屋根をかけただけで、ほぼ露天。
樹木の狭間から、早乙女町の田園が一望できる。

湯を湛える湯船に、肩まで浸かる。
石油のような独特の臭いがする湯は、強塩泉で
まるでしっとりとした絹のような肌触りである。

染み込む。
そうとしか思えない。
からだの芯から、このオイル臭のする硫黄泉が染み込んでくる。
関東の名泉と呼ばれる早乙女温泉の
その掛け流しの湯を贅沢に楽しむ。

半解放の窓から差し込む、初夏の暖かな日差し。
関東平野を航る風は鬼怒川の清流に抱かれ、
終わりかけの桜を優しく散らす。

さくらの花びらがひとつ、ふたつ
ひらひらと舞って、翡翠の湯に浮かんだ。

ただ、暖かい風の音色と、湯船に注がれる源泉の
永遠に似た雫の声を聴いていた。

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